ビジネスパーソンの皆さんは新規事業や新商品の企画など新しいアイデアを出すことに日々工夫をされているのではないでしょうか。

これから少し偉そうなことを書きますが、僕は元々アイデアを作ることや、いわゆる”0から1”を生み出すことは本来全く苦手な人間です。なのでアイデアを出すことが苦手な人も安心して見てくださいね。

僕自身、起業してからは自社の事業を常に最適化する必要があり、営業活動を通じて企画やアイデアが自然に思いつくようになりました。
今までのビジネス遍歴を辿りつつ、企画やアイデアを生み出すポイントをいくつかご紹介できればと思います。

変化の事例として当社の事業遍歴から少し説明いたします。

変化し続けた当社の事業

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おそらくベンチャー企業のほとんどは創業時の事業から全く違うことをやっている会社が多いのではないかなと周りを見ていて感じます。当社もご多分に漏れずその会社のひとつです。

当社の創業は営業研修やコンサルティングから始まっています。
マーケティングオートメーションの導入からその後の営業フローの構築やアドバイスなど、個人で複数社の顧問契約をするアドバイザリー事業です。
アドバイザリーとはかっこよく言えばですが、フリーランスの営業に近い感じですね。

顧問先のお客様からよくこんなことを言われました。
「自社で実装するのはなかなか難しいので、ビズリンクスさんでお願いできませんか?」

お客様にノウハウを提供し、内製化していただくことが事業のゴールだったのですが、顧客の声を聞くうちに、内製化するよりもアウトソーシングし、営業機能を丸ごとサポートする方が顧客に対してメリットがあると感じるようになりました。

そこでインサイドセールスのアウトソーシングを始めることとなり、今まで一人でやっていたコンサルティング業からシフトし、スタッフを雇用して組織でサービスを提供する会社へと変化していったわけです。

次第にインサイドセールスを効率化させるために、 Webサイトやコンテンツマーケティングも一緒にやってくれないかという具合にさらに課題や要望が聞こえてきました。

またもやこれに対応する形で、自社でデザイナーを採用し、Web会社とパートナービジネスを始めるようになり、元々営業支援の会社がWebマーケティング支援も提供できるように変化していきました。

そして現在、主軸事業をオンラインアシスタントサービスへ移行し、短時間から始められてきめ細かいサポートまでできるマーケティング部門のリソース支援へとシフトしております。

穴の開け方は必ずしも自社にあるとは限らない

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少し長くなりましたが、ここまでが今日までの当社の事業遍歴となります。
紆余曲折ありましたが、ビジネスが変化するたびに新たなアイディアを生み出し続けてこれたのは以下の3つポイントと考えています。

①顧客の声を聞く

課題は常に変化し続け、その答えは顧客自身が持っていると常に思っています。
基本的にはマーケットインの考え方ですね。
マーケティングの概念で有名な話ですが「ドリルと穴」という例え話があります。
※詳しくはGoogleで調べてみてください。

要約すると、「顧客は穴を開けたいのであって、ドリルを買いたいわけではない」ということです。

これはプロダクトアウト発想(自社製品だけを売る)ことをしていると勘違いしてしまうのですが、マーケットイン(お客様の要求に応える)の考え方ではどのようにして穴を開けたらいいのかが自ずと見えてきます。

ここで重要なのは、穴の開け方は必ずしも自社のサービスだけにあるとは限らないということ。
今の自社サービスで足りないことが何か、何が揃えば自社のドリル(製品やサービス)で顧客の穴は開けられるのかという発想になるわけです。

僕の場合、新規営業の場合でもお客様にどのような条件が揃えば当社のサービスを利用していただけるのか必ず聞くようにしています。そこにアイデアのヒントがあります。

②誰かに共有すること

アイデアが降ってきても実装までにブラッシュアップが必要です。
そのためにはアイデアの卵を思いついた時点で誰かに話してみましょう。
まずは紙に書くことをお勧めします。思考整理手段としてかなり有効です。

ビジネスの建付けがどうなっていて、どんな相手にどのようなメリットがあるのか。
そしてそのアイデアが実装可能なのか。恐らくこのぐらいの内容を誰かに話すだけで伝わるはずです。

①の顧客の声を聞くというのがインプットだとすると、②の共有はアウトプットになります。
アウトプットはインプット情報をブラッシュアップさせますので積極的に行ってください。
自社のメンバーや一緒に事業をしているパートナーに共有し、アイデアを形にしてみましょう。

相手の反応を聞くことではなく、あくまで自分勝手に相手に話すということが重要です。
誰かに話すことでアイデアや考えに肉付けがされ、骨格ができてきます。

③やれることからすぐやること

これ大事ですね。アイデアが出せても何も形にならないと意味がありません。
実行してはじめて気づくことも多いです。

アイデアの卵はゆっくり育てて行くのも良いのですが、まずは出来ることから始めてみましょう。
いきなり新規のお客様にサービスを提供するのではなく、まずは自社のユーザーに問題解決のヒントをいただくことは十分にできるかと思います。

Webサイトを作るまでもなく、パワーポイントで簡単な概要資料を作り、顧客の声を聞くことから始めても良いです。そうすることで考えたアイデアが役に立つのか、「顧客の課題(穴)を開けることができる手段になり得るのか」が実感として分かってきます。

現在当社もオンラインアシスタント事業を主軸に行っておりますが、今後顧客のニーズに合わせてさらに細分化し、より顧客ニーズに対応できるようブラッシュアップしていくことになると思っています。

現在もサービスを提供しながら、Selly-s(セリーズ)の新規サービスを開発中です。

今回はビジネスアイディアを中心に新規事業にフォーカスしたお話になりましたが、例えば採用施策、自社のマーケティング施策、その他企業運営の新しい企画やアイデアを考えるということでも有効かと思います。

採用であれば求職者、マーケティングであれば見込顧客、自社の運営であれば働いているスタッフとなり、それぞれの声をしっかり聞くことを始めてみてはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。

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新井 学@BizLinks|ほぼフルリモート経営

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