最近「テレワークの〇〇」というタイトルの発信が多くなってきました。
時間術、環境作り、会議方法と続き、今回はマネジメントについて書こうと思います。

本題と逸れますが、私のマネジメント経験について少し触れたいと思います。

キャリアとマネジメント、そして今

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ベンチャーキャリアが大半の為、マネジメント経験は新卒2年目からスタートしました。
当時は人材派遣会社の拠点立上げから運営をしており、採用とOJT研修を繰り返す多忙な日々でした。

もう20年近く前の話ですね。
その後もキャリアを重ねるにつれ、マネジメント業務は多岐に渡りました。

2社目のペット事業では部下に100名の店舗スタッフがいたこともありますし、3社目のIT企業では全国に営業マンが点在している遠隔地のマネジメントを何年もやっていました。

起業から5年目まではオフィスで顔が見える状態でマネジメントしていたのですが、2020年のパンデミック発生により、フルリモートで会社を運営することになりました。
こうやって振り返ると、マネジメントスタイルも事業や環境に応じて大きく変化してきましたね。

皆さんもそうだと思いますが、コロナ禍における“リモートマネジメント”は全員が同じスタートラインに立ち、はじめは試行錯誤の連続だったと思います。

緊急事態宣言が発令されて、2ヶ月程した頃でしょうか。
IT系の会社を中心にオフィスの縮小や解約の動きが加速し、こぞってリモート経営にシフトし始めました。

当社もこの波に乗る形で、借りて間もない秋葉原にあるオフィスを迷うことなく解約し、“出勤して働く”というスタイルを早々に捨てました。
これは後にも先にも会社の大きな転換期となりました。

始めの頃は“月に1度は顔を合わせよう“ということをしていましたが、そうも言ってられない状況が続き、現在では”年に1度、忘年会の時に顔を合わせよう“という状態になっています。
2年前では信じられないことが現実になっていますね。

テレワークで変化したマネジメント手法

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私が思うマネジメントの役割は大きく以下の3点だと考えています。

  • ・モチベーション管理
  • ・時間管理
  • ・成果管理

まず、モチベーションですが、元も子もない話をすると、“成長意欲が高い人”は環境によるモチベーションの変化や影響があまりないと思っています。

一方でリアルなコミュニケーションでモチベーションを保つ人もいます。
テレワークには向き不向きがあると言うのはこの点だと思いますが、この環境がストレスとなってしまうこともあるので、適正を見て採用をするようにしています。

次に時間管理(勤怠や工数管理含めたタイムマネジメント)、テレワークは自宅がオフィスな為、物理的に確認できないことから当初懸念ではありました。

しかし、今のところ大きな問題には至っていません。
むしろスタッフからすれば出社コストが軽減された分、余裕をもって業務に当たれており、この点においてはマネジメントの役割が従来に比べ大幅に減ったと感じています。

ただ、これら二つは何もしていないわけではなく、今まで縦ラインだったことを横ラインに置き換えることで、マネジメントを自動化している側面もあります。

どういう事かというと、今までは上司(例えば私)だけしか個の業務を把握していなかったのが、オンラインツールを使うことで、社内全員のタスクをグループ化し、見える化することができています。

誰が何の作業をどの時間で行っているかは逐次報告することになっており、この点は時間管理のスキルも自然と個人レベルで向上したのではないかと思っています。

他のスタッフが頑張っているのを目にして自分だけさぼるということは、物理的にできても心理的にはできませんからね。(ある意味性善説ですが)

モチベーションの維持管理もオンライン上ではありますが、見える化により自然に実装できていると思っています。

自らで考えアウトプットする時代へ

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最後に成果やパフォーマンスの向上についてです。
これは、正直まだ答えは出ていませんが、一つヒントとなるのはインプットの仕組化です。

弊社では入社時にテレワークにまつわる様々な仕事術を動画にし、入社研修を行ってから配属を検討します。また、私から会社全体の方向性をスタッフに伝える際も動画を通じて共有するようにしています。

このように一方的なインプットは会議をすることなく、例えば動画に置き換えることで仕組化が可能です。これにより教える側、教わる側双方に効率化をもたらします。

効率化により創出できた時間をアウトプットの時間に充て、自ら考えて自走させています。
その上で自走できない部分や理解が不足している部分を1on1ミーティング等で補い、上司や先輩が個々にフィードバックするような組織にしています。

特に個人の成果管理、パフォーマンス向上については、テレワークのマネジメント業務に占める割合は大きくなると感じており、オフライン以上に時間をかけて個々の成長に向き合う必要があります。

私がこのブログを書いている理由もそうですが、20年前と比べ自分で考えアウトプットする時代へと変化しつつりあります。
環境変化は現在進行形で続いていくと思いますが、働くスタッフが成果を出し続けられる環境作りは経営の最重要課題としてこれからも取組みたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。

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新井 学@BizLinks|ほぼフルリモート経営

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