時間の使い方にはある一定の法則があり、特にビジネスでは「優先順位のマトリクス」で表現されるような緊急度や重要度で物事を取り組む順番を組み立てています。
僕は時間管理のプロではないのでこのテーマを語るのは少し憚られますが、自分のマネジメント経験で感じた”優秀な人”とそうでない人を分ける時間の使い方について感じたことを書きたいと思います。
下記は時間管理術で最も有名なマトリクスです。
縦軸が重要度や難易度、横軸が緊急度や即時性を表しています。
仕事やタスクは基本この4現象に分類され、時間を無意識もしくは意識的に使っていることと思います。
結論から言うと優秀な人は「優先度B」の”重要だけど緊急ではない仕事”に時間を使い成果を出します。
セールスパーソンに置き換え、具体的な業務をB領域に当てはめると下記のようになります。
- ✔︎中長期顧客のフォロー活動
- ✔︎新たなマーケティング戦略の立案
- ✔︎営業プロセスの改善、ツールの利活用
- ✔︎スタッフの育成や能力開発
- ✔︎新サービスの開発
- ✔︎競合分析
このように、新たな価値を創造したり今の状態をさらに良くするための改善活動がこれに当たります。
日々こなさなければならない仕事の枠外にあると言えますね。
創造的領域の仕事を意識する
キャリアを形成する上で 「WILL CAN MUST」というメソッドがありますが、
これに習うと優先度Bの領域はWILLであり上記の創造的な仕事です。
自分の経験値で出来る仕事がCAN、与えられ結果を求められる仕事がMUSTという形で大別されます。
WILLの創造的仕事をいかに取り組むか、その為の時間をどのくらい作り出せるかが重要になってきます。
緊急性に追われるMUSTばかりをやっているとCANにも偏りが出てきますし、キャリアの面積(成長)が増えることはありません。
優先度Aに関しては、上記に対して緊急性もあり重要なので「MUST」にあたります。
ただし、ここに全力を出しても大きな成果を生むことができません。
例えばこのような業務があげられるでしょう。
- ・直近の案件のクロージング
- ・クレーム対応
- ・上司からの指示
- ・部下からの相談
セールスパーソンの場合、日々の業務に追われる内容はこのような領域となります。
何か分からないけどいつも忙しい人というのは一度働き方や時間の使い方を見直してみてください。
- ・特に上司からの指示は安請け合いをしてはならない。
- ・部下からの相談には時間を使いすぎてもいけない。
このように自分がコントロールできないことで時間を取られていることが殆どです。
これらは緊急性は高いかもしれませんが、はたして長期的にみて創造的な仕事になり得るでしょうか。
本来取り組んでいたことが妨げられるようであれば、A(またはC)の領域は潔く断るか他のメンバーのリソースで代用できないか検討してみましょう。安請け合いは禁物です。
時間だけは平等で有限です。うまくコントロールをして創造的な仕事に取り組みましょう。
それが仕事ができる人の時間の使い方だと僕は思っています。
勿論すべての人に当てはまるわけではありませんが、自分の取り組んでいる仕事の優先順位、WILL、CAN、MUSTのどの種類なのかは常に意識しましょう。
何度も言いますが、仕事のできる人は中長期的で創造的な仕事に時間を投資しています。
創造性の高い仕事をする上での時間術は別のブログで書いていますので宜しければ参考にしてみてください。こちら
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。
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