先日セリーズ5分ラジオでも取り上げたのですが、「テレワークでのモチベーション管理」について反響が大きかったので、今日はこのテーマをブログで少し掘り下げていこうと思います。

今回の内容は個人の方よりも組織をマネジメントしている方向けなっておりますので、テレワークやリモートワーク組織のモチベーション管理の一つの施策として参考にしていただければ幸いです。

当社もフルリモート/テレワーク運営体制となり、2年以上経過しようとしています。

他のブログでも書いてますが最初は緩やかに始まったテレワークですが現在は完全にオフィスレスとなり、出社ゼロの会社へと移行しました。

コロナ以前はスタッフ全員フル出社をしていた当社ですので、マネジメント方法やモチベーション管理についても日進月歩、日々試行錯誤しトライ&エラーを重ねてきました。

テレワークの環境は各社によって様々ですし、業種によってもマネジメント方法は異なると思いますので、あくまで当社の事例をもとにお話をしたいと思います。

テレワークによりモチベーションは低下

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その前にテレワークによるモチベーション低下の実態を少し見てみようと思います。

株式会社リクルートキャリアは、”コロナ禍でテレワークをするようになった就業者2,272名に仕事に関するアンケート”を実施しました。調査結果は以下のようなものです。

現在もテレワークを実施している人に働くモチベーションについて聞いたところ、
テレワーク以前、「やや低い」「非常に低い」の回答は14.1%に対し、テレワーク実施後の指標は22.5%と8.4pt増とのことでした。

これは数値を見ても明らかですが、テレワークになってから何らかの理由でモチベーション低下した人が一定数増えたと言えます。

出社して人とコミュニケーションする機会が大幅に減ったのでモチベーションの低下が容易に想像ができますね。
僕はこれを「孤独との戦い」と呼んでおり、いかに社内でこういう状態のスタッフを作らないようにするというのがポイントです。

テレワークはストイックな仕事である

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今まで見えていたプロセスが全く見えなくなり、成果だけに目が行くようになったのがテレワークです。
今まで以上に「仕事の質」を問われるようになったので、働き手は必然的にアウトプットを意識しなければなりません。

「孤独に打ち勝ち、質を高めなければいけない」
今までのように集団でプロセス共有して仕事していたのが真逆になったので、この働き方が合う人と合わない人と、はっきり分かれるのが現在のテレワークのリアルかなと思います。

テレワークは自己裁量権や効率性と引き換えに、一切の無駄を省いた孤独でストイックな仕事になったと言えます。

僕らは口癖のように何度も「1日があっという間」と呟きます。

これは誰とも会わずに無駄がなく毎日同じことを繰り返し行なっている証拠でもあります。
成長も実感できなければ当然マンネリ化もしてくる。

そうならないように「自分自身をアップデートしていこう」と常に自分に言い聞かせ、スタッフと会話するときにも口癖のように話しています。

モチベ―ションを上げる方法

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本題のモチベーションを上げる方法ですが、色々な試行錯誤をした結果、以下の3つの視点が大事なのではないかと考えています。

  • ①仕事や組織の一体感醸成(社会的欲求)
  • ②上司や同僚からのフィードバック(承認欲求)
  • ③仕事で得られる達成感の醸成(自己実現欲求)

当社では入社時に「働くという意味」についてマズローの法則を用いて研修をしています。
先にも書いた通り、テレワークは孤独(自分)との戦いでもあるが故、働く意味を理解することが重要です。

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①社会的欲求は、別名「所属と愛の欲求」と呼ばれています。
組織に属して安心感を抱きたい、受け入れられたいという欲求のことです。

この欲求は「仕事や組織の一体感醸成」で対応します。

テレワークでは個人個人の業務に分業されているので、どうしても全体の仕事のサイズ感や組織の全体の動きなどが見えなくなります。
当社では、業務以外で月2回の雑談だけで集まる場所を作ったりして業務以外にもパーソナルな部分を交えて情報交換の機会を意図的に作っています。

また、僕自身が会社の全体の動きやトピックスについて動画配信で情報発信の機会作りをしています。
スタッフから感想をテキストで貰うことで理解度を測ることもでき、双方向のコミュニケーションも成立します。

②社会的欲求の次に「所属した組織で認められたい」という気持ちが生まれます。
この承認欲求は「みんなからすごいと思われたい」「評価されたい」という欲求のことです。

この欲求は「上司や同僚からのフィードバック」で対応します。

当社では1on1を定期的に行い、個人のマイクロマネジメントを徹底しています。

テレワークでは短期的な目標設定を”あまりストレッチしすぎない程度”で1対1または1対Nで対話する機会を作ることが重要だと考えています。

日々の日報もルール化していますので日次業務の成果を発表する場にもなっています。

③自己実現欲求とは「自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮して、自分らしく生きたい」という気持ちのこと。

この欲求は「仕事で得られる達成感の醸成」で対応します。

当社の掲げている行動指針(バリュー)で以下の項目があります。

「No.1よりOnly1でいよう。」
競争ではなく個性を愛そう。その道のプロが集まるスペシャリスト集団へ。

この能力を最大限伸ばすことで個人と組織の成長につながると感じています。

年に3回、日々の業務に加えて新しいことにチャレンジしているか、Only1になるためにどんな努力をしたかという観点で全社成果発表会を行っています。

このように、働く欲求に合わせたマネジメント施策をすることで、少しでもテレワークでの孤独を無くし、働くモチベーションの最大化をしていければと日々思って運営をしております。

今回のブログの内容が少しでもお役に立てれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。

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新井学@ビズリンクスCEO|営業女子のプロデューサー

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